この記事では、ロジクールの最上級モデル「MX Master 4」について、否定派レビュー、肯定派レビューの両面から、整理しました。
本記事では、実際のユーザー満足度と否定的な意見を両面から検証し、「MX Master 4は誰に最適なのか?」を詳しく解説します。
先に結論!MX Master 4のレビュー総評と「どんな人におすすめか」
MX Master 4は、高価格でも作業効率を優先したい人に向いた最上級モデルのマウスです。
まず最初に、レビューの総論、おすすめできる人そしてコスパの3点を整理していきましょう。
レビューから分かるMX Master 4の満足度
満足度に関しては、操作性や機能の充実度に満足するユーザーが多い一方で、重さやサイズ、価格に関しては好みが分かれる傾向があります。
まず、性能に関しては、非常に高く評価されています。
実際
「MagSpeedホイールとサイドホイールでスクロール作業が格段に楽になった」
「触覚フィードバックでショートカット操作が直感的になった」
と、満足の声が非常に多いです。
その一方で、サイズと大きさに関しては、意見が分かれています。
「150g前後もあり、重くて疲れる」「大きすぎて手に合わない」という声もあり、軽いマウスに慣れた人には違和感を覚えやすいようです。
つまり、MX Master 4は性能・操作感の両面で満足度が高い一方で、サイズと重さに関しては評価が分かれるマウスといえるでしょう。
おすすめできる人
MX Master 4をおすすめできるのは、長時間パソコン作業を行う社会人やクリエイターです。
エルゴノミクス形状が手のひら全体を支えてくれるので、負荷を軽減できます。
そして、複数のボタンやジェスチャー機能、acton ringsを使えば、キーボード操作を一気に減らして効率よく作業できます。
「一日中Excelやブラウザで作業しても疲れにくい」
「動画編集やデザインでタイムライン移動がスムーズになった」
といった意見も多く、繰り返しの操作を最適化したい人に向いています。
やめた方がいい人
一方で、手が小さい人や、マウスを軽く素早く動かしたいゲーミングユーザーにはあまり向いていません。
MX Master 4は約150gと重量があるため、細かい動きを求める用途では重く感じることがあります。
さらに、本体サイズも大きめなので、指や手が小さい人にとっては操作しづらく感じるでしょう。
そのため、軽やかでスピーディーな操作を重視する人には、より軽量でコンパクトなモデル(Logicool GシリーズやMシリーズ)の方が快適に使えるでしょう。
MX Master 4の価格とコスパ
MX Master 4は最上級モデルらしく、2万円前後と価格は高めです。
高級感のある質感や高精度センサーに加えて、Logi Options+で自由度高くカスタマイズできる点などが価格の根拠になっています。
「仕事用マウスとして毎日使えば十分に元が取れる」「3Sよりもブラッシュアップされていて納得の値段」といった肯定派のレビューが見られます。
しかし、「3Sとの性能差を感じにくい」「ライトユーザーにはオーバースペック」という意見もあります。
つまり、コスパに関しては、日常的にマウスを使う時間が長い人、大幅に作業効率を挙げたい人ほど、コスパを実感しやすいモデルといえるでしょう。
MX Master 4の否定派レビュー4選
MX Master 4には多くの高評価がある一方で、否定派レビューもいくつか存在します。
ここでは、否定派レビューを4パターンに分けて紹介します。
否定派レビュー①:重くてサイズが大きいので、手が疲れる
MX Master 4に対する代表的な否定意見は「重くてサイズが大きく、手が疲れやすい」というものです。
MX Master 4はおおよそ幅8cm前後・高さ5cm前後・奥行き12cm台の大型クラスで、約150g前後とかなり重めです。
一方、一般的な標準サイズのワイヤレスマウスは、幅6cm前後・高さ4cm前後・奥行き11cm前後、重量80g前後が目安になっています。
つまり、MX Master 4はサイズも重さもワンランク上といえます。
具体的には
「長時間使うとマウスを持ち上げる動作がしんどい」
「つかみ持ちやつまみ持ちでは、指を動かす範囲が広くなり、余計な力がかかって疲れやすい」「手が小さいと親指ボタンに届きにくい」
といった不満が挙がっています。
そのため、MX Master 4はかぶせ持ちが合う人には快適な一方、小さめの手や軽さ重視のユーザーには疲れやすいマウスになってしまうでしょう。
否定派レビュー②:新機能(触覚フィードバック・親指ランチャー)が活かしきれない
否定派の中には「新機能をうまく活かしきれず、宝の持ち腐れになっている」という意見もあります。
触覚フィードバックやActions Ringなど高度な機能が多い一方で、自分の作業に合わせて設定を作り込むには、それなりの時間と工夫が必要だからです。
具体的には、専用ソフトLogi Options+を使って、アプリごとにボタンやジェスチャーを割り当てたり、スクロール感度やフィードバックの強さを調整します。
さらに、Actions Ringでは「どのジェスチャーにどの操作を割り当てるか」を事前に考え、最適なショートカットを設定する作業も発生します。
実際のレビューでは
「最初は触覚フィードバックが面白かったが、結局オフにしてしまった」
「Actions Ringも何を割り当てるか悩んで、結局デフォルトのまま使っている」
といった感想が見られます。
つまり、設定作業を面倒に感じる人にとっては、オーバースペックになってしまうこともあるでしょう。
否定派レビュー③:ボタン配置やホイール操作にどうしても慣れない
一部のユーザーからは「ボタン配置やホイール操作に最後まで慣れなかった」という否定的なレビューも報告されています。
左右クリックに加えてサイドホイールや親指ボタンなど物理操作が多く、一般的なシンプルマウスから乗り換えた場合、操作を複雑に感じるためです。
具体的には
「サイドホイールにうっかり触れてしまう」
「親指ボタンを押そうとして別のボタンをおしてしまう」
「スクロール切り替えの感覚がどうしても好みに合わない」
といった声があり、中には数週間使っても違和感が残ったというユーザーもいます。
そのため、MX Master 4は慣れが前提であり、一般のマウスから買い替えると、慣れに時間がかかってしまうこともあるでしょう。
否定派レビュー④:価格が高く、旧モデルや他社の方がコスパ良い
MX Master 4の否定的な意見の中で特に多いのが、「価格の割にコスパが微妙」という声です。
MX Master 4の価格はおおよそ税込22,000円前後で、MX Master 3S(約15,000〜17,000円)と比べても高めの設定になっています。
3Sと4の違いは、Action Ringや触覚フィードバックが中心で、基本性能は大きくは変わりません。
そのため、「3Sでも十分に高性能だったのに、数千円〜1万円近い差を払う価値があるのか」と疑問を持つユーザーもいるようです。
具体的には、
「3Sと比べて決定的な違いが感じられない」
「ロジクール以外の1万円前後のマウスでも快適に使えて満足している」
といった意見が見られます。
そのため、コスパを最優先する人にとっては、MX Master 3Sの方がバランスよく感じられるでしょう。
MX Master 4の肯定派レビュー5選
MX Master 4には、価格を踏まえても満足度が高いと評価するユーザーの声が多数あります。
実際「一度慣れたら他のマウスには戻れない」「オフィスワークもクリエイティブ作業もこれ一台で完結する」と、愛用ユーザーの声も多くあります。
ここでは、MX Master 4の肯定派レビューを5つのポイントに分けて整理しましょう。
肯定派レビュー①:長時間作業でも疲れにくいエルゴノミクス形状
肯定的な意見として、「長時間作業しても手首や手のひらが疲れにくい」という声があります。
手のひらを包み込む立体的なエルゴノミクス形状と高めのフォームが、手首や指先への圧力を分散し、自然な姿勢で操作できるのです。
具体的には、
「一日中のデスクワークでも手が痛くならない」
「かぶせ持ちでしっかりフィットするので楽」
「リストレストのようなクッションがいらないくらい手首が楽」
といったレビューが多く見られます。
そのため、特に手が中~大きめのユーザーや、長時間マウスを扱う人には、MX Master 4のエルゴミクス形状は、大きなメリットといえるでしょう。
肯定派レビュー②:スクロールと横スクロールが圧倒的に快適
MX Master 4を使えば、スクロール操作が圧倒的に快適になります。
MagSpeedホイールによる高速かつ静かなスクロールと、サイドホイールによる横スクロールの組み合わせで、縦横スクロールがスムーズに行えます。
レビューでは
「長いページも一瞬で移動できる」
「スプレッドシートを横にスクロールできるのがとても便利」
「動画編集でタイムライン操作が異次元に楽になった」
といった声が多く寄せられています。
そのため、ブラウジング・表計算・動画編集など、スクロール操作を多用する人にとって、MX Master 4は効率を向上させる最強のマウスといえるでしょう。
肯定派レビュー③:Actions Ringとカスタマイズで作業効率が大幅アップ
Actions Ringは、MX Master 4に搭載された新機能です。
Actions Ringは、親指のセンサーパネルを押すだけで、画面上にリング状のショートカットメニューを呼び出すことができます。
最大72個までアクションを登録でき、ブラウザの起動、フォルダのオープン、AIへの問いかけなどをマウスひとつで操作可能です。
さらに、専用ソフトLogi Options+を使えば、アプリごとに異なるアクションやショートカットを登録できてしまいます。
実際、
「Actions Ringで仮想デスクトップを素早く切り替えられるようにした」
「動画編集ソフトにショートカットを登録して作業時間を短縮できた」
「ブラウザの進む・戻る機能をボタンにまとめて操作を減らせた」
といったレビューも多く寄せられています。
このように、日々のワークフローを効率化したい人には、MX Master 4は理想的な“生産性向上マウス”といえるでしょう。
肯定派レビュー④:触覚フィードバックで直感的に操作できて楽しい
MX Master 4の新機能で特に評価が高いのが、触覚フィードバック機能です。
操作中に指先へ伝わる振動で、処理の完了、動作の切り替えやスクロールの進みを振動で把握でき、より直感的に操作できます。
例えば、ChatGPTへのテキスト送信が完了した瞬間や、Photoshopで画像編集が終わったタイミングで、マウスが軽く震えて知らせてくれるのです。
「一定間隔でカチカチと手に返る感触が気持ち良い」
「物理ホイールよりも微妙なスクロールがしやすい」
「アクションリング操作時に反応が伝わって間違いを防げる」
など、満足度が高い意見が目立ちます。
これにより、画面を確認しなくても操作の完了・進行を把握できるので、マルチタスクでもスムーズに進める事できます。
そのため、機能性に加えて“触っていて気持ちいい”操作体験を重視する人にとって、この触覚フィードバックはMX Master 4を選ぶ大きな理由になるでしょう。
肯定派レビュー⑤:全シリーズに続く接続安定性とロングバッテリーには満足している
MX Master 4は、接続の安定性とバッテリーの持続力でも高い評価を得ています。
BluetoothとLogi Boltレシーバー両対応の安定した接続に加え、最大約70日のバッテリー持ちがシリーズの信頼性として引き継がれています。
「ペアリング後の切断がほとんどない」「月に一度の充電で十分」「10%台の残量でも数分充電すれば丸一日使える」と、充電の手間が少ない点も好評です。
普段から頻繁にマウスを使う環境でも安定して運用できるのは、大きな魅力といえるでしょう。
MX Master 4 レビュー まとめ
MX Master 4は価格こそ高めですが、手になじむ形状と高い機能性が融合した完成度の高いマウスです。
一方で、重さや大きさが合わない人もおり、全員に最適なモデルではありません。
それでも長時間作業やカスタマイズ重視の人にとっては、作業効率を劇的に上げる“神マウス”になりうるでしょう。
ぜひ、購入前の判断材料として、本記事を参考にしてみて下さい。
